俺はその時、どう行動するか。
「頬っぺた大丈夫ですか?本当にすみません…」




綾音が謝るのはこれで20回目だ。





「いや、ほんと俺が悪いよ。変なもん見せて俺こそゴメンね…」


「いえ…」




綾音は真っ赤になると下にうつむいた。


男性と付き合ったこともないなら、きっとスゴいびっくりしたよな…



そんな俺たちをバックミラー越しにチラチラ見てくる麻生さん。





「何か珍しい動物でも見付けたのですかな?」


「…………」


「若い頃は私もよく見かけましたよ。熊やら狐やらゾウやら。

あ…ゾウってのは私の事ですよ、フフッ」






このジジィ…

どこかで覗き見してたんじゃねーだろうな…。






その後車内では麻生さんが一人で喋っていた。


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