俺はその時、どう行動するか。
細長いカウンターの中ではスキンヘッドの大将が手早くラーメンを作っていく。



「もうちょっと待ってネ~!
美味しく作ってアゲルから~、ウフフ!」




厳ついスキンヘッドの大将はオネエだった…。









ラーメンを待つ間、俺は何気なく隣に座る綾音を横目で観察することにした。


綾音は赤い手帳を取り出してスケジュールを確認している。



綾音の綺麗な横顔…。


白い肌と内側にカールされたボブの栗色の綺麗な髪。


右耳にだけ髪をかけるのが綾音のクセらしい。


手帳を確認しながら今も耳に髪をかける仕草をしている。


その女らしい仕草は何度見てもドキッとしてしまう。


ドキッていっても…これって男の性だからしかたないよな。



印象的な大きな瞳はキラキラと輝き


愛らしいピンクの唇からは笑うたび美しく並ぶ白い歯が覗く。



< 27 / 224 >

この作品をシェア

pagetop