俺はその時、どう行動するか。
「そうですね、状況が状況ですしこちらは構いませんが…」


「っ!本当ですか?じゃあ申し訳ないですが今夜ここで…」




しかしその時、隣にいた綾音が俺の腕をギュッと握った。



「だ…ダメですよ!明日は結婚式なんですよ?大事な花婿さんをこんな場所で寝かせられません…!」


「え?明日ご結婚されるんですか?」



綾音の言葉に従業員も少し驚いた顔をする。



「あはは…実はそうなんです。でも気にしないで下さい。何とかなりますよ」


「ゆ、悠人さん!ダメですって!絶対に風邪引いちゃいますよ!ただでさえ、さっき体の芯まで冷えたのに…」



綾音はブンブンと首を横に振ると腕を握る力をさらに込めた。



「そんな事をするくらいなら…私の部屋に来てください!」


「え?」


「今夜…私と一緒に部屋を使いましょう!」



綾音の提案に俺は目を大きくする。



「いや、さすがにそれはマズイよ…!かなりヤバい!絶対ヤバい!」




万が一澪に知られたら…

明日は俺の結婚式がお葬式に変えられちまう。



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