俺はその時、どう行動するか。
ホテル白熊の本館で煙草を吸い終えた俺は、土産コーナーに来ていた。




小さなホテルの土産コーナーだし大した期待もしていなかったのだが、

意外にも広々としていて結構いい感じだ。



へぇ、オリジナル商品とか作ってんのか。


俺はちょっと感心して商品を手に取ってみる。




なになに、『白熊の恋人』かぁ…

ってこれパクりじゃねーの?


しかもパッケージは明らかに北海道というよりは南極の写真だ。



他には…白熊牧場の生キャラメル。





「…………」



さっきのコーラといい…

ホテル白熊の営業人員は一体どこまで腹が真っ黒なんだ。



てかここに綾音がいたらどんな反応をしただろう。


夜にもう一度、今度は綾音と一緒に来てみよう。


俺はフッと笑いながら商品を棚に戻した。



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