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「その話はもう終わったでしょう?」


「終わってないよ! 僕の中では全然終わってない。あんな使用人に邪魔されるなんて、君と彼は不釣り合いだ。僕と君なら、きっと誰もが祝福してくれるって信じてるから」


「もういいわ。離さないなら二度と竜司と遊んであげないんだから。もう友達じゃないからっ!」


竜司ってば……
しつこい!


「この家も出入り禁止にするわよ!」


竜司の拘束が緩んだ。

脱出!




「茉莉果ちゃん……本当に使用人のことが好きなんだな……」



「竜司のことも嫌いじゃないわよ。柏原を取り戻すためにカナダまで一緒に行ってくれたこと感謝してるもの! 私は、柏原を世界で一番愛してるけど……竜司と友達に、なれるわ」


よかったわね? 竜司
私という素晴らしい友達が出来て


それなのに……
竜司は寂しそうにうつ向いただけ……



「はは……そうか……」


ポツリと呟き、バスタオルを羽織ると部屋を出ていってしまった。



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