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「柏原はクビよ!」



シーンと静まる一同。



「柏原は、私の婚約者にするわ」


顎をツンと突き出して、柏原を睨みつけた。






「だっ……だめだめ! 駄目です! 使用人と紫音家のご令嬢が婚約などと……前代未聞です!」


沈黙を破るように、陽子さんが叫んだ。




「………た……確かに……なぜ突然?」



柏原も、鳩が豆鉄砲くらったような顔してる。

私に、あんなことやこんなことしといて……『自分は被害者です』みたいな顔してるわよ柏原。


絶対に許さないわ、執事はクビにして婚約者にして責任とらせてやるんだから!




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