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「絶対にしないわ!
愛してるのは柏原だけよ」
て、なんで私がこんなに必死に柏原をつなぎ止めなきゃいけないのかしら?
立場が逆よね!
「わかりました。
ですが、もし約束を守れなかった時は……この美しい体、全身に縄の痕が残ることになりますよ? それでも良いのなら」
ここで、否定したら間違いなく柏原は婚約破棄しそうだ。
要は、私が浮気しなければいいのよね?
大丈夫。
今まで浮気なんて一度もしなかったし。
「いいわよ。約束するわ」
柏原は、満足そうに頷くと甘くとろけるようなキスをくれた。
「それならば、狂う程の愛を貴女に捧げましょう」
囁かれる低い声が、脳内から身体中まで溶かされてしまいそうだ。