BLack†NOBLE

『瑠威様が今懐におさめている拳銃ですが……それはマニュアルで弾丸を装填させるものです。

 素人は自動装填銃を使います。マニュアル式は操作が難しく、取り扱いが困難だからです。


 あなたは、それを奪い意図も簡単に弾丸を装填させた。それを見たとき、私はあなたもクロード様と同じ教育を受けていると確信しました』



『……違う! これは……』



『昨夜も、取り乱した私を殴り。すぐにクロード様の身辺警備配員を呼ぶよう指示を出し。フィレンツェの屋敷に警告するように呼び掛けた。

 そればかりか、今はクロード様の負傷はファミリーの幹部に知らせて末端の者にはその事実を隠すように言った。


 賢く冷静な判断です』



『違う……』




───俺の次は、お前だ。蔵人はそう言ったが俺はマフィアなんかになりたくない。






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