BLack†NOBLE



 クロードに腕枕されて、涙を拭ってくれる優しくて大きな手のひらにウットリと目を細めた。




『俺に、泣かされてばかりいる』


『うん、出会った時から……酷いよね』




 天井を見上げたクロード。横顔が、クッと笑った。



『だよな……

よく俺のこと"愛してる"なんて言えるな? お前、どういう神経してんだよ』



 いつものクロードらしさが戻ってきた。



『愛してる! 愛してる! 愛してる! 愛してる!

 クロードへの"愛してる"を声の大きさで表せって言われたら、この部屋の防弾ガラスが吹っ飛んじゃうくらいに、愛してる』



 クロードは、『迷惑だ』と呟いて微笑む。こんな優しい顔、久々に見た。胸が弾む。


 きっと、クロードは誰にも言えずに抱えてるものが多すぎるから……二人の時にしか見せない特別な表情。




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