一番星の愛情物語
「勿論。こちらです」


いろはさまの手を恋人繋ぎにして、嗣実さまはご自分のデスクを案内しました。


大きなフロアの一番奥で、やや大きめなデスクは、整理整頓されていた。


「大きなデスクですね!」


いろはさまは、やや興奮していた。


「ほとんどモノを置いていないので、余計にそう感じるかもしれませんね」


いろはさまは、他の人のデスクをチラッと見た。


個人個人、個性があった。


「嗣実さんは、公私混同は嫌ですよね?」


いろはさまは、さりげなく聞いてみた。


「公私混同……確かにビジネスに私情を持ち込むのは好きではありませんが……時として、必要な場合があります」


嗣実さまは、目を細めて、後ろのガラス張りの窓を見詰めた。
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