一番星の愛情物語
「と、とんでもないです。嗣実さんが鶴として……」


わたしが……と、いろはさまは言えなかった。


嗣実さまが、まだ自分を大切な人物に含まれていない気がするからだ。


「鶴と亀で一つですから。別々に考えていません」


いろはさまの考えを、嗣実さまは、一刀両断しました。


「第一、両性同士では、カップルとして成立しません。私の中では。所謂、ユニットですね」


嗣実さまの説明が、あまりにももっともらしいので、いろはさまはクスクスと笑いました。


自分を慰めるものだとしても、ストンと納得できたのです。


「いろはさんの好きな動物は、ウサギさんですよね?」


いろはさまは、頷きました。


「可愛くて、ふわふわで……。去年は、ウサミミで接客もしたんですよ?文化祭で」
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