Rainy days never stay~心の傷痕~
悩んだ末、私はもう一度こちらから電話をかけることにした。

トゥルルルル、トゥルルルル・・・・・・。
・・・10秒、20秒、30秒。


全く出る気配なし。


私は溜め息一つ、気持ちを切り換える。

仕方ないよね。これも社会人の務めだから。
会社の先輩は大事にしなくちゃ。

私は部屋着を脱ぎ捨て、黒のパンツとストライプのブラウスに着替えた。

化粧を落としてなかったのがせめてもの救いだ。

着替え終わると、まだ肌寒い4月の夜に重い腰を上げた。



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