Rainy days never stay~心の傷痕~
「お早うございます。」

私の声に彼が振り向く。

「お早う。気分はどう?」

「はい、良く眠れたみたいですっきりです。 あの・・・私、昨日あのまま寝てしまったみたいで。」

「ああ、俺の腕の中でよく寝てたよ。」

・・・やっぱり。

彼がベッドまで運んでくれたんだよね。

「こめんなさい、重かったですよね。」

「全然、寝顔が可愛くて襲っちゃいそうになりました。」

「なっ・・・、またそういうこと言って。
恥ずかしいので止めて下さい。」

「別に本当のこと言ってるだけだよ。
この程度で赤面してたら、これから大変だぞ。」

そういうこと、平然とした顔で言わないで欲しい。
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