祝福された堕天使達
雪路恒男、それがその男性の名前だった。

つまり麻里のお父さんだ。

結婚をする旨を、伝えに麻里の実家にやって来ていた。

「七年もの間、二人で良く頑張ったものだ。世間から冷たい目で見られてきただろうし、社会の荒波に流され続けただろう。そんな二人を僕には責められない。」

「!?」

それは遠回しだがOKを出した、と言う言い回しであるとすぐに気がついた。

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