彼女を溺愛する俺
「よかった。八代帰ってなかったんだな。」
私は奏の背中で秘書の“八代”さんが見えない。
「はい。仕事あるので。」
......ん?
声が...似てる?
いや、待って。もしかして...?
私はとっさにその声の主を思い出し
奏の背中からそっと覗くと...
「えっ!!...や、や、やっぱり!!なんで..」
私がそういうと、奏が眉間にしわがより、
「しってんのか?八代のこと。」
私はあいた口が塞がらない。
世間ってやっぱり狭い???
由歌葉さんといい...
神崎さんといい...。
「か、神崎さん...ですよね?」
と私は神崎さんと目線をあわせて言った。