ちぇりラボ

櫻の秘密③

あ、ちなみになんでさっきからきゃぴきゃぴ攻撃を仕掛けてるかってゆーとね、まぁヒトコトで言えば知られたくないからなんよ。

なぜならあたしは落ちこぼれだから!!バカだから!!てゆーか勉強苦手だから!!

ハイスペックピーポーの巣窟『桜研究室』通称『ちぇりラボ』に入りたいだなんて言ったらきっとみんな笑うっしょ?

だから落ちこぼれは落ちこぼれなりにとりあえず外見のバカさに拍車をかけるのさ。

そうしてはぐらかしといて、最後の最後で「ハイ実はちぇりラボでした〜」って言って新生『櫻ひなの』を見せつけてやるんだぃ!!


「へー。てっきり俺は桜先生の実験を受けてるからちぇりラボかと思ってた。ほら、各研究室に入るにはその先生の授業を受けなきゃいけないじゃん?」


なん、だとう……!?きゃぴきゃぴ攻撃に怯むことなく冷静且つ正確に考察をしやがるとは……!!さすがハイスペックピーポー宮古。いい推理力だ……が、しかぁあああし!!


「んー、まぁ流れでこうなっちゃった的な。あはっ」


連続コンビネーション攻撃には勝てるかな……フフッ。


「ふーん。あ、ちなみに俺はちぇりラボに配属届出したんだ。それこそ流れだけど。……せんせー!!」


ブッハァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアィ!?

ど、どーゆーことだ……お落ち着けあたし!!そ、そーさどーせ落ちこぼれのあたしなんか配属審査で落ちるに決まっ……いや待てよそれも困るぞ。


「……なんだ」
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