意地悪同期にさらわれました!

――「……ちょ…、東吾…?」

……ダメだ。
皆が見ている。

「ねぇ……ってば…」

格好悪ぃから。
ダメだって…、俺。

秋穂が俺の肩にそっと手をかける。


………だけど…、止まらない。

―――俺は…袖口を目に当てて

…………泣いていた。



「ねぇ…、冗談…でしょ」

秋穂の声も…涙声だ。

また…俺は、お前を…泣かせて…。

泣くなよ、秋穂。
俺なんかのために。

………って、俺もか…。






< 204 / 212 >

この作品をシェア

pagetop