意地悪同期にさらわれました!

「…やっぱり……。
うっ…、うわあああ!!

皆に伝えないと!」


山岸はそう言うと、風のように走り去った。


「………」

「………」

二人取り残されて、疲労がどっと襲う。


「…皆に…伝えるってさ…。
一時間もすれば、めでたく俺とお前は会社中からラブラブカップルだと思われてるぞ」

「……あら。嬉しいでしょ。
こんな美女が恋人だと思われるなんて。

噂なんて、すぐに治まるわよ。

……ところで、秋篠亭のステーキ、…でいいのよね?」




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