意地悪同期にさらわれました!

「何で…。私、あれからずっと赤崎さんの電話を待ってたんですよ?
私からだと…、しつこいかなと思って…。

なのに…」

ポロポロと泣きながら俺を見つめる瞳に……

………うんざりする。

うへー…面倒臭ぇぇ。

……ちら、と野田の方を見る。

野田はニヤニヤと笑いながら事の成り行きを見ている。

「好きなんです!!本当に!!
野田さんよりも、私の方が…きっと赤崎さんを好きです!!」

………そうだろうな。

野田には好かれてないし。
むしろ、嫌われてるし。

君は正しい。

…だけど君は……面倒臭い。





< 31 / 212 >

この作品をシェア

pagetop