意地悪同期にさらわれました!

「私を彼女にして下さい!!
野田さんよりも!!尽くします!!」

……うわ。
別に尽くされたくなんて無いんだけど。

むしろ、放っておいてほしい。

再び野田を見る。

相変わらずニヤニヤとしながら黙っている。

…おい。何を黙っている?

俺はお前を助けただろ。

「赤崎さん!!」

そう言って河西が俺に抱き付いてきた。

「!!」

な…。

そのまま俺の胸でワンワン泣き出す。

…止めてくれ。
ネクタイとシャツが…
濡れてしまうだろうが。





< 32 / 212 >

この作品をシェア

pagetop