意地悪同期にさらわれました!

私は渾身の力を振り絞って課長の腕から飛び出した。

「課長!!何をするんですか!!」

彼を正面から睨む。

「やだな、怖がらないでって言ったのに。

どうしてそんなに怒るんだよ」

ニコニコと話す彼に背筋がゾクリとする。

課長…、どうして?
お願い、目を覚まして…!


「赤崎なんかに…君はあげないよ?」

課長の手がゆっくりと私に向かって伸びてくる。

「いやっ!!」

私は全力でその場から逃げ出した。

怖い!!…怖い。助けて。

…赤崎……!





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