偽恋愛上等ッ!!【短編】
偽恋愛★STEPzero
◎次の日◎

あたしは13時ちょうどに学校に着いた。
校門をくぐりグラウンドに目をやると、
2色のユニフォームがそれぞれストレッチをしている。

赤はうちの高校で、
青がコウジの高校のユニフォーム。

青がたくさんいるのは分かるけど
ここからじゃ顔も背番号も分からない。
とりあえずあたしはグラウンドのはじっこまで行った。

赤い集団は目の前にいるけど
青は遠い。
ここから見ても、どれがコウジか分からない。
ベンチが向こう側だから、
試合が始まるまではこっち側には来ないだろうな。



‥‥結局あたしは、コウジに会いに来てしまった。
昨日は「今日はどうかしてるだけ!寝れば治る!」
なんて思ってたけど‥‥

正直なところ、今日あたしはコウジに会いたくてここまで来てるんだよね。
復讐も、作戦も、仕返しも‥‥
完全見失ってる。
コウジの笑顔をまた見たいって思っちゃうんだよ‥‥



でも、アイツは最低男なのに!
里奈が騙されたのは分かるよ、知らなかったんだから。

でもあたしは。
コウジが最低なチャラ男だって分かってて、
仕返しのために近づいた。


『済んだやつはいらない』だよ!?
ハンパなく最低だよ!?


なのに。
コウジの笑顔が、優しさが嘘だって信じたくない‥‥
そう思っちゃう自分がいる。

どうしたらいいの‥‥!?


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