Alien執筆言い訳日記(ブログ的な何か)
7月18日 パンクとメタル




先日、パンクとメタルの違いについて書くと2000字くらい書けるって言いましたので、実際そんなに書けるのか試しに書いてみます(←ヒマ)。

どちらも暴力的でノイジーなサウンドがイメージですが、決定的な違いがありますな。それはメタルが創造ならパンクは破壊なのです。

メタルのアーティストは世界観というものを非常に構築したがります。悪魔とか死神とか呪いとか吸血鬼とかゾンビとか革命とか…まあ、もろもろですが、アルバムがそのコンセプトに沿って、ひとつの世界を創り上げている。サウンドも構築的です。構築性のためにクラシックをベースにしたりします。実際クラシック、特に交響曲はメタルの楽曲の構築性に似通っている部分があり、影響を与えていることもあります。コンセプターはメタルのコンセプトに沿って世界観を構築できるほどの教養もある。そして楽器テクニックと歌唱力がハンパない。メタルは演奏が非常にクオリティ高いです。重厚なサウンドを構築するためにはそれが必要なんです。そこもクラシックに似ています。破壊ではなく、ネガティブな反世界の宣言と顕現。そして既存世界への対立。それは時に既存世界を破壊するかも知れないが、それは創造の宿命のようなものです。新しい世界観が古い世界観を食い破って出現することもあるでしょう。

さて、先日申し上げた通り、それに対してパンクは根っから破壊を身上とします。何から何まで壊します。既成概念、権力、思想、国家、関係性、宗教、楽器のテクまで壊します(もしくは最初からテクがない)。だからパンクスは楽器がヘタクソです。逆にヘタクソであるべきです。音楽という概念さえ破壊するんですから。ゆえに歌唱力は最低です。楽器をステージ上で壊すのはパンクの行き着くところと言えます。そしてついにはバンドも崩壊、挙句の涯に、自分の人生も破壊するわけです。

メタル好きな旦那は、やはり創るのが好き。小説を書く、家の小物や構築物を創る。料理も創造的。ゲームを創る。いつもなにか創ることを考えてます。

そこいくとパンク愛の私は壊すためになにかをする。詩も小説も作ってるように見えますが、これは既存のものを壊すために書いてる。自分の限界を壊すために書いてる。自分のこだわりを書きながら、最後にはそれが崩壊している。壊れていくことに無類の快楽がある。

以上、さあ、何文字だ?
1000文字程度かよ。ちっ。








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