レンアイゲーム
「俺のこと、好きになれば」
「…………は?」
涙が引っ込んだ。
いや、てかホント、何言ってんの?
「……あたしの空耳カナ?今君が、すごく有り得ないことを言った気がするよ」
きっとあたし、めちゃめちゃアホ面になってたと思う。
あたしの言葉に、森刹那は不敵に微笑んだ。
「空耳じゃねーよ。俺のことすごく好きになればさ、俺とファーストキスしたこと、すごい嬉しいだろ?」
……え、この人頭どうした?
あたしが森刹那を好きになる?
あは、ウケる~……。
「あんたなんか、絶対好きにならない」
森刹那の大きな瞳をギッと睨み付けて、そう言い放った。
うん、あたしはこんな変態なヤツ、好きにならない。
「……ふーん、おもしれ」
ニヤリと森刹那が笑った。