人生運命<人生Game>
『私が今から貴方がたにしていただくのは、人生ゲーム、です』
『……、あー…昔から人気というか…、よくされるやつかな?』
ガンダルヴァが苦笑いをしながら言った。
『はい、それの現実版といったところですね。』
『…現実版…?』
『貴方がたは、100万円手に入れた!とゲームで出ると、偽物のお金を持ったり、家族が出来たり、家を買ったり……、しますね?それが現実にも反映されるだけです。』
『人生ゲームみたいな幸せを掴める…と?』
アンテロースが首を傾げながら言った。
『あら…あまり夢を見ない方がいいわよ。人生ゲーム…貴方達の物よ…、どんな結果になるかも…貴方達次第…』
『こんなの、する意味ないわ!』
シュウ゛ンセルが怒鳴った
『あら、本当に?貴方がたには…人生物語を作る権利を渡すつもりだったのだけど…』
フォルトュナは感情を見せず、たんたんと言う
『はぁ?!』
『だから…もしかしたら将来…明日を変えられるかもしれないわよ。』
『馬鹿らしい。明日がどうなるかなんてわからないし。変えるなんて意味がわからないわ。変わったか…なんて、わかりっこないしね。』
ラートリーは不機嫌そうに言う
『それをわかるようにしてるんです。』
『ふふ、どうしてわかるんだよ?』
カーリーが笑いながら問い掛ける
『私は神、フォルトュナ…。時の神フォルトュナだからよ。』
『はは、それはご苦労様ですねぇー?神?頭の方可笑しいんですかぁ?ふふ』
『……ふふ、ふふふふ…貴方は毎日同じ事してるものね。でも、痛い目見るのは貴方よ。』
彼女は笑いながら挑発するような瞳を見せた。
『では皆さん、近くにあるサイコロを持って!』
カーリー以外は警戒しながらサイコロを持った。
『人生ゲームの、始まりよ。』
ニヤリと笑った。