人生運命<人生Game>

包帯を巻き終わると、こちらに歩いて寄ってくる


『すまん…もっと早く来れたらよかった…女子に捕まってさ』

『…別に、よかったのに。』

『は?』

『助けに来なくても…いいのに。』

『…お前はあのままやられるのが望みだったか…。お前もゲイ…?』

『……わからない。どうしてこんな事されたのか、…。』

『はぁ?…お前、ゲイの意味…わかってたか?』

『何が…?』

『ゲイは、同性愛者だよ。男が男を愛する事。ま、一番近い言い方は、ホモ。だな』

『同性愛者…?』

『だから、気をつけろって言ったんだ。』

『……、ごめん…。』

『意味わからないなら聞けっての!』

『…ごめん…なさい』

『まぁ、いいから。口は拭かなくていいのか?』

そう言われ、ハッとし力強く口を拭った。

『……、ちゃんと性教育受けなきゃな、お前は…また、今度俺が教科書見せるから。』

『馬鹿だよね…僕…』

『無駄な知識があるよりましだ。帰るぞ。』

うん…っとベッドを降り…結局、僕を虐めてた奴らと帰る事になった

『お前、女顔だもんなー。』

『髪伸びたら確実女だろ』

そいつらはケラケラ笑う

『おい――今度やって見ろよ』

『……。』

また、意地悪を言われる。もし、僕が言われた事をしたら、笑って写真を撮るんだろう…。
今までもそうだった。

それをネットや学校中に回される
教師達は知らないはずはないが、無視だった…。

『やめてやれよ。男として生まれたんだし…。』

『おいおい、―――はホモか?だからか?』

『キモいって!』

クロノスを奴らは笑う。

『俺、今日はこっちだから。じゃ…』

逃げるようにクロノスは違う道に行ってしまう

『あいつ、ふてこいよな。』
『クールぶって、家ではマジ泣きだろ?』

『あの厳つい顔面泣くとかキモいわー!』

クロノスの背中が見えているのに、こいつらは大声で言う。

それば、ずっと続いて…。

弄られながら、家に帰った。
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