3年分のキス




荒い呼吸しかできなくて
全身にかいた汗を洗い流すためにシャワーを浴びる

そして唇にまとわりつく彼の感触を洗い流す


夢の中でわたしは彼に愛されて
思い出すのは彼のぬくもりばかり

でも目が覚めるとそこに彼の姿はなくて
まだ肌寒い空気がわたしを包むだけだった


シャワーの音にかき消される激しい鼓動を感じながら
自分の頬をパチン、と叩いてみる




「…いった」




本当は、この世界が夢ならばいいのに
そう思うわたしをよそに頬はしっかり赤くなっていた




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