3年分のキス
夏でも暑い東京の夜
これが熱帯夜というやつか
わたしは彼と高級料理店で食事をしたあと
家まで送る、そう彼が言うから彼の車に乗って国道を走っているところだった
彼に似合わないお洒落な音楽がラジオから流れてくる
クーラーが効きすぎて少し肌寒かった
でも彼には何も言わなかった
気づいてくれるかなぁ、なんて思ったり
彼と他愛のない話をしながら
東京の熱帯夜を車は颯爽と駆け抜けていったのだった