雨と傘と
何より。


中学という雰囲気に驚いた。
六年間通った小学校とは全然違う。

先輩達って大人っぽい!
憧れの眼差しを向けるばかりだ。

それと、オーラが…
この先輩後輩という階級制度みたいな規律が妙な緊張感を高まらせた。

かなり戸惑う…知らない人がたくさんで不安になってくる。
人ごみに圧倒されながらクラス分けの張り紙を見たら、朔ちゃんと同じクラスで心底安心した。




教室に入って、体育館に移動して、入学式があって、HRがあって…



はあ、やっと終わった…

緊張しっぱなしで、みるみるうちに時間が過ぎていった。
私は、朔ちゃんの笑顔を見ながらなんとか一日を乗り越えた。

こんな時でもいつもの笑顔と雰囲気を崩さない朔ちゃんは…かなりの大物。昔から朔ちゃんはこんな感じで私のことを支えてくれている。朔ちゃんがいてくれるから、私は私らしくいられるのかもしれない。


朔ちゃんと歩く帰り道は、緊張が解けてほっとした。




今日一度だけ、遠くに春にいの後ろ姿を見たけれど、声を掛けられなかった。
先輩って感じがして、『春にい』って叫ぶのはいけない気がしたから。





緊張して精神的に疲れた私はゆっくりお風呂に入って早めに寝ることにした。

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