僕は生徒に恋をした
「それって、山田と別れるってこと?」

「お前がそうしろって言ったんだろ」

俺は途端に慌て出した武内の様子に笑ってしまう。

教師に向かってあんなこと言ったくせに、今更取り乱すなよ。

「佐々ちゃんはそれでいいの?」

いいも、悪いもないよ。

「仕方ないさ」

俺が即答したからか、武内は腑に落ちないように見える。

「その程度なの?
佐々ちゃんの山田への気持ちは」

武内に問われて俺は首を振る。

「いや、違うな」

そして一瞬ためらった後に付け足した。

「それくらいあいつが大事なんだよ」
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