敏腕秘書の甘い罠【Honey*TRAP!! 番外編】
だから朝には冗談言うほど
頭は回転してなくて――

つまり言ってることは、
全部マジメな本気って
ことで――じゃなくてぇっ!



(本気ならなおさらタチ
悪いわよっ。

ホントに起きて準備しなきゃ、
遅刻だってばっっ)


てゆーか余裕ないのに
“そーゆーこと”だけ
できるってのもおかしいでしょ。


「もっ……やめてっ。

離しなさ―――んんっ」



抗議の声が、覆いかぶさる
ように乗ってきた柊弥の
体の重みと、キスにふさがれる。



「ん――んんぅ……っ」



声を出そうにも唇はしっかり
ふさがれ、体も拘束された。



あたしの両手をしっかり
押さえたうえで、胸に
触れてくる冷たい指……。


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