敏腕秘書の甘い罠【Honey*TRAP!! 番外編】
かすかに震える……
言葉とは裏腹に心から安心
したというような、そんな声。



「なんで、もっと早く
言わなかったんだよ……っ。

んなの、迷うようなことじゃ
ないだろうが――!」



抱擁が解かれ、柊弥の両掌に
頬を挟まれて、上を向かされた。



至近距離で見つめ合いながら、
あたしは自分の思いを
必死で口にする。



「あたしも、内科で先生に
そう言われた時には、胸が
いっぱいになって涙が出たよ。

でももし本当だったら、
あたしは秘書をやめないと
いけなくなる。

そう思ったら、何だか少し
寂しい気もして……」


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