キスはおとなの現実の【完】
まだ浅い夜の時間。
駅のまえは帰宅途中のサラリーマンや学生たちでにぎわっていた。

わたしはひとりどこにもよらず、商店街を抜けアパートにむかった。
一日歩いてくたくただったし、どこかによってむだづかいをしたくなかった。

家と会社の往復だけ。
これがわたしの日常だ。
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