藍色の城
受験シーズンともあって、
キミとの連絡は控えた。
邪魔しちゃいけないから。
仕事もまた忙しさを増して
慌ただしい日々を送ってた。
自分だけが許されてると
勘違いしてたんだよね……。
忙しさを理由に、
陽と過ごす時間も今まで以上に
限られていた。
休憩もままならないまま働いて
家と職場の往復だけな日々が
何日か続いてる。
相変わらず陽は迎えに来て
くれたり、
食事だけで終わるデートや
陽が休みの日の前日は
決まって泊まりだった。
疲れている時に求められるのは
正直しんどい。
でも仕方ない。
付き合ってるんだし、
セックスレスよりかはマシだと
受け入れてた。
陽は最初からゴムを付けない人だった。
遊び人だったんだろうなと
予想はつくけど、
好きだから拒否らなかったし
気持ちよさには勝てなかった。