藍色の城



もう戸惑いなんてなかったよ……。
キミに触れたい、そう思ったの。



肌と肌が触れ合ってキミを
感じた瞬間、
キミが私の名前を囁く瞬間、
胸の中でキミを抱きしめた瞬間。



私たちは、取り返しのつかない
過ちを犯してしまった……。



キミは私と繋がりながら、
涙を浮かべてこう言ったの。



『イキたくない……
ずっと繋がっていたいよ……』



そんなキミが愛しくて、
強く強く抱きしめた。



例え明日がどうなっていようと、
今のキミを愛したいと思った。



神様……
裏切られたその日に違う誰かに
抱かれる私は罪ですか……!?



汚いですか……!?



それでも私は愛してしまいました……



恋人の…実の弟を……。








< 39 / 121 >

この作品をシェア

pagetop