藍色の城



もう少し早く出逢っていたかった。



そしたら私たちは、
違った未来が待っていたのかな?



『約束だよ。これはボクたちだけの
秘密。誰にも言わないし口にしない。』



こんなふうにキミに言わせてしまう
私を許して……。



ごめんね……
キミの優しさに甘えてばかりだね……
私だけ中途半端でごめん……。



『全部ボクが引き受ける。だから……
約束だよ?』



二人だけの秘密は、あまりにも
悲しい幕開けだったね……



それでもすがるしかなかった……



肌を重ねるたびに聴こえる
悪魔の囁き。



【モウモドレナイヨ…キミハイズレ、バツヲウケル──】

















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