藍色の城



改札を通り抜けて、右へ曲がる。



今日はオフの日で、陽は仕事。
昼間からあの駅にまた来てしまった。



小さな本屋さんを通過して
少し歩くと角にタバコ屋さんがある。
そこを曲がってまた進むと
キレイな花屋さん。



この町の雰囲気が私は好きだ。



そのまま真っすぐ歩いて行くと、
たこ焼き屋の屋台が見えてくる。
おばさん一人でやってて、
今も学生が買いに並んでる。



前から気になってたんだよね。
美味しいって聞いたことがあったから。



ううん、それだけじゃない。



『おばちゃんありがとねー』と
学生たちが食べ歩きながら
帰っていく。



高校生くらいの男の子たち。



自然と、私はキミの姿と重ね合わせて
見てしまっている。



キミも……ここを通るだろうか。








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