BE MY ANGEL
第三章

夢の答え

翌週から美姫は大学に通えるようになった。


記憶が戻り能力も戻ったので、怖いものが無くなったからだそうだ。


心配していた友達も安堵していた。


タイリンは美姫とリオを守る為になんと大学にまでやって来た。


三年の終わりで不自然だったから、交換留学生という形だった。


S大も提携しているアメリカの大学もそれを了承していることが不思議だった。


美姫に聞くと、戒と呼ばれるスーパーコンピューターでテレビやパソコン等の情報機器から人々の記憶を操作することが可能ということだった。


タイリンは猫みたいな人懐っこい笑顔で経済学部の女子を魅了した。


「大輪って変わった名前だよね~。フワフワして日本人じゃないみたい。姫ー、紹介して~」


タイリンは美姫の従兄弟でアメリカ育ちという設定で、漢字では“大輪”とした。


私は交換留学生だったら経済より国文に行けよ・・・と思った。
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