BE MY ANGEL
「あ、あ・・・、敬子オオォ~~、何で~、何で~~」


廊下の美姫の元へ駆け寄った和久は、腕の中の血まみれの敬子を見て泣き崩れた。


「ごめんなさい、助けられなかった・・・」


美姫は申し訳なさそうに謝ると、敬子の体を和久に預けた。


「トーリ様のせいではありません。でも、こんなに刺されてさぞかし痛かったろうに・・・。敬子~、敬子ォ~」


和久は自分が血まみれになるのも構わずに敬子を力の限り抱きしめた。


美姫は胸が苦しかった。


あと四日で未来に帰れたのに・・・。


和菓子のレシピを沢山書いて、どれだけ未来に帰るのを楽しみにしていたことだろう。


和久と敬子は私に付き添って過去に遡った。


私が敬子の未来を潰してしまったのと同じことだった。
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