BE MY ANGEL

おとぎ話

光の柱はノアの箱舟の中の研究室に繋がっていた。


「博士、トーリとタイリンと人間を連れ戻しました」


ファイファが博士に報告をした。


博士はファイファの腕の中のタイリンを見ると、


「おお、これは酷い。すぐに治療しよう」


と言ってタイリンを受け取り、培養液に浸した。


博士もヒューマノイドと同等の能力を持っているので力はある。


ヒューマノイドが深刻な負傷を負った場合、こうやって培養液に浸して時間をかけて治療する。


「博士、何故ロボットは工場を爆発させたんですか?」


美姫は聞いた。


「トーリを容易に捕まえることが出来なかったからだろう。だから工場を爆発させてヒューマノイドを負傷させれば、確実に捕獲出来ると思ったようだ。本来はタイリンだけでなく、お前も負傷させようとしたようだが」
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