BE MY ANGEL
「トーリのチップが工場で確認出来たからタイリンを向かわせたんだが、まさかそれが奴らの罠だったとは・・・」


「博士、ロボット達は随分前から私の居場所や王ちゃんのことを割り出していたようです。ロボット達は戒と同等かそれ以上のスパコンを開発済みであると考えられます」


「ロボットを見くびっていたようだな・・・。私もロボット開発に関わっていたから、自分が作り出したもの、という慢心が心のどこかにあったんだろう」


博士はそれから和久を見た。


「麻生さん、この度は本当にすまなかった。2000年代に遡らなければ、奥さんはあんな目に遭わなかったのに・・・」


「はい。あの時代は物や食料は溢れていますが、人は最低でした。私はこの時代で妻の分まで生きていこうと思います」


「何か欲しいものはあるか?」


「特にありません」


そして博士は美姫に向き直った。


「それがリオか。妊娠出来るか分からなかったのによくやった!お前も長旅で疲れたろう。今日はゆっくり休め」
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