††コトノハジメハ††
【金城優輝】(かねしろゆうき)
彼とは婚約していたので、家族同然に扱ってくれていて、葬儀があらかた済んだ頃。彼の母親と遺品整理をしていたら、送るのを忘れていたのか?一通の手紙が出てきた。

宛名は『 篠田由美子』である…。

符がされて切手も張ってあるので、 彼の母親とわたしはどうしたもんかと悩んでいた。
いくら家族でも開けて中を見るわけにいかない。
母親と話し合って、わたしが直接手渡すことにした。


そして、電話をかけたら、明日会うことに決まった。
とあるカフェテラスで…。

わたしは由美子の元彼を奪ったという負い目もあってか、会うのは気が進まなかったけど、これで最後だと思えば…。
彼の遺言だと思えばそれも仕方ない。


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