私たち、恋愛初心者。
「きょーこ!おかえり!」
「ただいま、杏。
資料もらったから見よ?」
「うん!見る~」
「凌ちゃんたちは?」
「どっかいったよ?
響子が先生んとこ行ってすぐ、
うちはトイレに行って、
戻って来たら誰もいなかった」
「そーなんだ。杏、もしかしたら
蓮君から逃げた?」
「え!?に、逃げてなんかっ!」
「逃げたんだ。」
「う。だ、だって緊張したし、
黒崎くんもいたから…」
「はあー。杏はかわいいんだから
もっとぐいぐいいこーよっ!」
「ぐいぐいって…うぅ…」
「とにかく、これからは
積極的にねっ!」
「はーい…」