続ナイショなダーリン─証─

「俺の取引先の人が詳しいねん。頼んどいたるし、な?」


「や、でもライトも仕事あるし」


「そんなん休ませるし」



言って、いつものように笑った。

相変わらず優しい。

ミコトさんは卒業してすぐ、バリバリ働き出した。
関西に戻ったりと忙しそう。

ルイとよくこの家で過ごし、ルイのことも知ってるんだ。

メキメキと日本で人気になってきたルイ。
最近ではデザインの仕事もしてるって言ってた。


みんなが、それぞれの道を歩いている。


たった

2年?


ううん

あたしにとっては

人生で1番の2年――



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