空色新聞社 〜アイを叫ぶ15のボクら〜
「 … この写真のアイは
俺の知ってるアイじゃない 」
「 ――… 」
ゆうべ
『アイ』ちゃんに連絡した時
"船の中で見つけたら
声をかけて下さいね!"と
送ってもらった写メを
ユウくんに見せた
髪が長くて、笑顔のかわいい
だけど ――――
ボクらと一緒に過ごした
あのアイちゃんとは 違う人
「 …アイは
俺がライヴやる時
いつもひとりで、後ろのほうにいたけど
絶対に、見に来てた
デビューする前から、ずっと ―― 」
「 ユウくん!!!外はダメだ!!! 」
「 ――― 泣いてたんだ!!! 」
縁側と、居間とを隔てる障子
ガタガタとぶつかり合いながら
ボクは必死で、ユウくんを止める
「 …自分の女が泣いてる時
何もしてやれなかったら
なんのための彼氏なんだよ!! 」
――― まるで
自分の不甲斐なさを指摘されたようで
瞬間、頭に血が昇り
だけど同時に哀しくなって
力が抜け、テレビにぶつかり
棚の上の、ビデオやらDVDやらが
ガラガラと 二人の体に落ちて来た
そして、真っ暗
次には 青空 ―――――