バニラ
「――あっ…んっ…」

恥なんて、もう忘れてしまった。

今はただ恭吾に触れてもらえるのがすごく嬉しくて、感じてしまう。

恭吾の指や口、舌や視線と彼の全てにあたしの躰は感じてしまう。

「んやっ…ダメ…」

「ここ?」

「あっ…!」

もう、どうなってもいいと思った。

「――もっ、ダメ…」

そう思った瞬間、恭吾の指があたしから離れた。

「――えっ…?」

恭吾に視線を向けると、彼はあたしの隣で横になっていた。
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