バニラ
昨日の夜は、とにかく理彩を激しく愛した。

何度も理彩に溺れて、果てるまで理彩を求めた。

人間は欲望のままに生きているなんて、ホントによく言ったものだなと俺は思った。


堺のヤツ、後が大変だな。

さすがの俺も、南野課長のブラックにはかなわない。

あれを扱えるヤツは、相当頭のいいヤツじゃないと一生やって行けないなと思いながら、俺はそそくさと出て行った。


「この独りよがり!」

理彩の怒鳴り声に、中原が背中を見せた。
< 88 / 150 >

この作品をシェア

pagetop