そして天使は闇へ堕ちる
この感情はなに?
「魔王……」
初めて芽生えた感情に戸惑いを隠せないリュリュカ
ちゅっ
リュリュカの耳元まで伝わってきたリップ音に、顔が一気に赤く染まっていく
「他にはなにをされた」
恥ずかしそうにするリュリュカを見ると、ゼロから怒りの表情が少し薄れていた
「……ないです」
「そうか」
「あの、助けてくれてありがとう」
「……」
ゼロは黙ったままリュリュカの腰に手を当て、ぐっと引き寄せた
「素直なお前を怒れないだろ。いつもみたいに反抗しないのか?そんなに怖かったのか?」
ゼロはリュリュカの顔を覗く
涙に濡れた瞳を優しくなで、指を下ろして唇も優しくなでる
そして眉を寄せてもう一度リュリュカを抱きしめる