そして天使は闇へ堕ちる


「ありがとうヴァイオレット」


トレイに乗った紅茶を受け取ると、好みの量のミルクを加える


「そういえばシェゾ様って方が陛下のお父上様なんだよね?」


「うん。そう聞いたよ」

そう。そうゾノから聞いたときは目が点になってしまった


子どもの姿をしているからすっかり騙されてしまった


「それで、シェゾ様ってどんな御方?陛下に似てる?」


「まぁ。似てると言えば似てるなぁ」


主に雰囲気が


「へぇ。お会いしてみたいなぁ」


「会ってどうするの?」

「どうもしないよ。ただの興味本位なだけだよ」

リュリュカは、正直もうお会いしたくないと心で何度も呟く


「それで?今日は何をする?」


突如話が変わり、ヴァイオレットがリュリュカに今日の予定を尋ねた


「何をすればいいかな?」


特になにも考えてなかったリュリュカは逆に尋ねてみた



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