そして天使は闇へ堕ちる


「……魔王に手をあげるとは命知らずな」


「勝手にキスするからです!信じられない!」


リュリュカは唇を触れると、赤くなる頬を隠してゼロを睨みつける


ゼロは唇についた口紅を舐めると、リュリュカの髪を一房掴んで弄ぶ


「これは呪いだ。お前が俺を裏切らないためのな」


「呪い?」


「そうだ。俺を裏切れば、永遠にここから出られない。死んでもなお、この悪魔界から出られない」


「裏切るだなんて……。私は天使よ?神様の命令しか聞けないわ」




< 70 / 264 >

この作品をシェア

pagetop